Release Information

Ricardo Herz & Antonio Loureiro

2014.06.25 on sale

ブラジル直輸入盤
流通品番: NRTI-005
Label: Borandá


ブラジル最注目のシンガー・ソングライター/マルチ奏者 Antonio Loureiroの新作は、
ヴィブラフォン奏者/作曲家としてのインストゥルメンタル作品。
ヴァイオリンの寵児Ricardo Herzとのデュオによる
進化形チェンバー・ミュージック。


試聴プレイヤー(※アルバムより3曲フル試聴できます)


現代ブラジル最注目のシンガー・ソングライター/マルチ奏者、
アントニオ・ロウレイロの新作は、バイオリンの寵児ヒカルド・ヘルスとのデュオによる室内楽作品。

前作『ソー』のブレイクにより、いまもっとも注目されるシンガー・ソングライターのひとりとなったアントニオ・ロウレイロ。だが元来はミナス・ジェライス連邦大学の鍵盤打楽器科を卒業したキャリアを持ち、ヴィブラフォン奏者としてもこれまで様々な録音に客演してきた。
対するヴァイオリンのヒカルド・ヘルスも過去4枚のリーダー作によって注目を集める器楽奏者の一人で、フォホーやMPBなどブラジル音楽からクラシック音楽まで、さらに米バークリー音大時代に吸収したジャズやカントリー/ブルーグラスのエッセンスを含む広汎な演奏技術の幅をもとに、ジャンルの枠を超えて注目される演奏家だ。

レパートリーは二人のオリジナルを軸に、ギンガ/アルヂール・ブランキによる①、レア・フレイリ作④、エグベルト・ジスモンチ作⑦という先達の楽曲を加えたもの。
演奏家としての魅力はもちろん、二人の作曲の才、特に5曲(ヘルスとの共作含む)で聴くことのできるロウレイロ作品の完成度の高さには改めて驚くほかない。Ramo在籍時代の名曲②、1stソロ『Antonio Loureiro』からの再演⑨、美しい旋律が雄大なランドスケープを想起させる⑥(「アルメニア」との題から察して、本人も愛聴しているというティグラン・ハマシアンヴァルダン・オヴセピアンの音楽を通じた彼の国へのオマージュだろうか?)
ブラジル性を内包しつつ、よりユニバーサルな音楽として開かれたその作風は、ヴィラ=ロボスジスモンチの系譜にありながら、より現代的な世界観を提示する革新性に満ちている。
本作の録音・ミックス・マスタリングはアンドレ・メマーリが担当。

ブラジル、ひいては南米の器楽系シーンをまた一歩先へと進める傑作。


◆TRACK LISTING
01. Baião de Lacan (Guinga & Aldir Blanc)
02. Mosquito (Antonio Loureiro)
03. Por Cima Da Barra (Antonio Loureiro & Ricardo Herz)
04. Sambito (Lea Freire)
05. Saci (Ricardo Herz)
06. Armênia (Antonio Loureiro)
07. Cego Aderaldo (Egberto Gismonti)
08. Hipnose (Ricardo Herz)
09. Quinem Quiabo (Antonio Loureiro)
10. Lamento (Antonio Loureiro)