<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss version="2.0">
   <channel>
      <title>Blog</title>
      <link>http://www.nrt.jp/blog/</link>
      <description></description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2012</copyright>
      <lastBuildDate>Tue, 24 Jan 2012 20:55:38 +0900</lastBuildDate>
      <generator>http://www.sixapart.com/movabletype/</generator>
      <docs>http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss</docs> 

            <item>
         <title>マリーザ・モンチ 『あなたが本当に知りたいこと』 ディスクレビュー</title>
         <description><![CDATA[イントキシケイト誌に寄稿した、マリーザ・モンチ『あなたが本当に知りたいこと』のディスクレビューがTOWER RECORDS ONLINEでもお読みいただけるようになりました。

<a href="http://tower.jp/article/series/2012/01/24/marisamonte">TOWER RECORDS ONLINE > Marisa Monte 『あなたが本当に知りたいこと』</a>

マリーザ・モンチのサウンドの秘密は、その楽器の組み合わせの妙にある。
2ヶ月ぶりぐらいにこの新作を聴き直してみて、改めてそのように思った次第です。
ライブでもまた体験したいものですね。]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/marisa_monte_o_que_voce_quer_s.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/marisa_monte_o_que_voce_quer_s.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">works</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 24 Jan 2012 20:55:38 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>An interview with Kip Hanrahan</title>
         <description><![CDATA[現在発売中のラティーナ2月号にて、キップ・ハンラハンに行ったインタビュー記事が掲載されています。

<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/latina1202blog.jpg"><img alt="latina1202blog.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/latina1202blog-thumb.jpg" width="440" height="580" /></a>

昨年末の来日時に行った取材記事で、5年ぶりの新作<a href="http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_kip_hanrahan_at.html">『At home in anger』</a>の話題を中心に色んな話を訊くことができた。
<a href="http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_kip_hanrahan_at.html">以前のエントリー</a>にも書いたけれども、この人の話は脱線の類いが何しろ面白く、泣く泣く削った逸話もたくさんあって……そういう意味では書き手として完全に満足とはいかないものの、それでも一般的なライナーノーツの倍近く、5600字のボリュームで掲載してもらうことができた。
キップが語るシコ・ブアルキ、そして幻に終わったアストル・ピアソラとシコのレコーディングについての逸話もあり、彼の音楽に特別の興味がない方もお目通しいただければ。キップ本人名義の全作品ガイドも紹介しています。他ページではカルロス・ヌニェス＆ジョゼ・ミゲルヴィズニッキの快（怪）作『Sem mim』のディスクレビューも執筆しています。

]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/an_interview_with_kip_hanrahan.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/an_interview_with_kip_hanrahan.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">works</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 22 Jan 2012 23:55:37 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>2012.1.19 Ustreamイベント &quot;Elis, para sempre!&quot;</title>
         <description><![CDATA[没後30年をまもなく迎えるブラジルの国民的歌手、エリス・レジーナ。そのメモリアル・イベントに成田佳洋が出演します。
トークに参加するほか、DJは21:35からを予定。
DJといっても、アッパーなものは他の出演陣におまかせして、この日はミディアム～スロウな曲をかけたいと思います。私の好きなエリス、ということで。
来日公演（79年）を原体験されているのは中原仁さんのみ、あとはほぼ30歳代の出演陣に、エリスはどう響いているのでしょうか。ホスト役、オレンジペコーのライブもあります。
画像以下、公式インフォです。

<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/3537_tumblr_lfpog9JLsP1qg4t8wo1_500.jpg"><img alt="3537_tumblr_lfpog9JLsP1qg4t8wo1_500.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/3537_tumblr_lfpog9JLsP1qg4t8wo1_500-thumb.jpg" width="400" height="299" /></a>

Ustream special event
『Elis, para sempre!』
2012年1月19日（木）21:00~24:00
<a href="http://www.ustream.tv/channel/elis-para-sempre">http://www.ustream.tv/channel/elis-para-sempre</a>

ブラジルの国民的大歌手であるElis Regina。
36歳という若さでこの世を去ったその後も、ブラジルだけに留まらず遠く離れたここ日本でも、
愛好家のスピーカーから、カフェやショップのBGMに、クラブのダンスミュージックとして…たくさんの人々に愛され続けています。
そんな彼女の没後３０年の命日である2012年1月19日に、
エリスとブラジル音楽を愛する豪華なゲストと共にお送りするUstreamスペシャルイベント、Elis, para sempre!。
orange pekoeをホストとして、
中原仁（J-WAVE , Saude! Saudade...)、成田佳洋（NRT）、KTa☆brasil、松岡matzz高廣(quasimode)、
櫻井喜次郎、斉藤良＆サプライズゲスト！
それぞれがエリスへの想いを語り、さらにDJや生演奏で彼女を讃えます！
エリスを愛する方はもちろんのこと、まだ彼女を知らないという方も、エリスの魅力をたっぷりと楽しめる一夜です。

ナガシマトモコ（orange pekoe）
藤本一馬（orange pekoe）
中原仁(J-WAVE , Saude! Saudade...)
成田佳洋（NRT）
櫻井喜次郎(Milford Sound)
KTa☆brasil
松岡"Matzz"高広(quasimode)
斉藤良　 …and Special Surprise Guest!!]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/2012119_ustream_elis_para_semp.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/2012119_ustream_elis_para_semp.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">events</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">works</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 17 Jan 2012 17:12:06 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>2012年の、静かなる。</title>
         <description><![CDATA[ここ2年ぐらいになるだろうか。クワイエット、とか、静かなる、というキーワードで語られはじめた一群の音楽がある。
誰がそう呼び始めたかわからない。
メディアで華々しく取り上げられているというわけでもない。


その形容詞からストレートに連想されるのは、クラシックの室内楽だろうか。音楽的にはどこかでつながっているように思えるけれど、そのものずばり、ではないらしい。
なのになぜかそのひとことで、どのような音楽のことをさしているかわかる。
ざっと数百～数千人ぐらいのサークルのなかで、現在それは共有されている。


ぼくの周囲で代表的なものとして話題にのぼるアーティストは、こんな感じだ。

アルゼンチンのピアニスト／シンガー・ソングライター、<a href="http://www.nrt.jp/blog/2011/01/best_disc_2010_all_genre_carlo.html">カルロス・アギーレ</a>。ギタリストのキケ・シネシ。
ブラジルのシンガーソングライター・デュオ、<a href="http://www.nrt.jp/renato_motha_patricia_lobato/release_information_16.html">ヘナート・モタ＆パトリシア・ロバート</a>。ピアニストの<a href="http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_andre_mehmari_c.html">アンドレ・メマーリ</a>。
日本のピアニスト、<a href="http://www.nrt.jp/blog/2011/01/brasil_best_disc_2010_1_robert.html">中島ノブユキ</a>。ギタリストの<a href="http://www.nrt.jp/_kazuma_fujimoto/_sun_dance.html">藤本一馬</a>。


国もカテゴリーもばらばらだけれど、それまでになかったある空気、ムードをまとった音楽家たち。
個人的には北米のミュージシャンたち、たとえば<a href="http://www.nrt.jp/blog/2011/01/best_disc_2010_all_genre_joann.html">ジョアンナ・ニューサム</a>やアントニー・アンド・ザ・ジョンソンズの音楽もそこに連なるものがあると思う。欧州にもそうした音楽が数多くあるし、人によってさまざまなものがここから足し引きされるに違いない。


◯


ところであの去年の3月以降、ぼくもなかなか音楽を聴く気分になれずにいた。
そもそも朝から晩までレコードを流し続ける習慣からはなれて、けっこうな時間が経っていることもあった。音楽は死なない、という合言葉のもと、テレビや街頭のスピーカーから、隣人の携帯電話から、あらゆる時間と場所にまでそれら音楽が押し寄せてくることにも、いいかげん辟易していた。
だからあの事故の後、あの悪しき計画停電によって静まりかえった街のようす、ほかに何も照らすもののない夜空の素朴な美しさに、自分でも意外なほどほっとしたのだ。スピーカーから響いてくる音楽よりもこどもたちの話し声に耳を傾けていたかったし、自分がその時間をどう過ごすべきかに耳を貸したかった。数日後にも関東全域が死の灰につつまれて滅びてしまうかもしれないのだから。

ぼくが「クワイエット」なるひとつの傾向を、はじめて自分のものとして、いちリスナーとして意識するようになったのは、その3月以降だ。もちろんこれまで何年もヘナートとパトリシアのレコードをつくって、紹介しつづけてきたのだし、一昨年前からは藤本一馬のアルバム制作と宣伝に取り組んできたから、もとより自分のなかでの矛盾はない。2010年ごろから、身近なところでその不思議な符合が話題になる機会も多くあった。ただぼくのなかでそれは、単に自分や、自分と近しい一部のひとびとの趣向のひとつ、共通点の一端であり、それ以上の何かであるとまでは受けとめていなかった。けれど去年はそれまで以上に、行く先々、会う人ごとに、それらがひとつの同じ音楽の仲間であり、またそのように紹介されてしかるべきものと考えられていること、またそうした音楽の視点、聴き方が定着してきていることに気づかされた。そして地震以降、さらに放射能汚染のさなかにあって、これらの音楽がひとかたまりのものとして、自分のなかに残った。浮き彫りになったのは、むしろその他多数の、集中して聴くことのできなくなったもののほうで、たとえば何が難しいといって、いまの状況と本質的なつながりのない音のなかに身をひたすということが、なかなかできない。「音楽は死なない」はその最たるものであるように思う（以降はこれを＜死なない音楽＞と名づけることにしよう。それらはほんとうに次から次へと出続けることをやめず、消費されることじたいを目的化して生み出されているのだ）。


◯


あるいはいっそ、音楽なんて、一度ぜんぶ死に絶えてしまったほうがいいのかもしれない。
そうしてその後に立ち上ってくる、ひとつひとつの顔をもった静かな声が、
＜死なない音楽＞に掻き消されることなく、それを必要としている誰かの耳に届けばいい。
そのような時代観にありながら、それでもなお寄り添うことのできるものがあるとしたら、それはどんな音楽だろう。


それは少なからず、数十年、あるいは数百年の時を超えたスケールをもつものになるはずだ。
自然のいとなみをテーマとしたものかもしれないし、
あるときは街に刻まれたひとびとの息吹のようなものかもしれない。
いずれにしてもいま生きている時代にありながら、
その背景として横たわる時間の流れを汲み取ることでうまれた、もしくはその俯瞰自体を描いたものではないだろうか。
10万年後の未来に遺恨を残したわれわれにふさわしい音楽があるとすれば、そのような音楽だけなのだから。
クワイエットと聞いて真っ先にうかぶ「静寂」の意味は、音楽そのものというよりむしろ、それを求める聴きての内に宿るものであり、そうした時間感覚への心の動き、だと思う。


2011年はそれらが顕わになった。そして彼ら音楽家どうしの交流がそれまで以上に進行した年でもあった。
2012年には彼らの新譜が数多く予定されている。そのいくつかは、来日公演も実現するかもしれない。
そうした音楽と、音楽家との出会いを今年は何よりも楽しみにしている。

今年もまた、コンサート会場で会いましょう。




――― 補足： 「静かなる音楽」、その紹介例 ―――

●ライター栗本斉さんのブログ記事 「2010年の終わりに。静かなる音楽」
<a href="http://blog.livedoor.jp/tabi_rhythm/archives/52132354.html">...旅とリズム...旅の日記 by 栗本斉... ＞ 「2010年の終わりに。静かなる音楽」</a>
ミュージック・マガジン2011年1月号の記事補足。おそらく初めて雑誌媒体に掲載された、「静かなる」についての考察。
●「クワイエット」な音を紹介するフリーペーパー“Quiet Corner”。発行はHMV。web上でも読むことができる。
<a href="http://www.hmv.co.jp/serialnews/quietcorner/">HMV > Quiet Corner</a>
●上記の編集人、山本勇樹さんも参加する選曲チーム "bar buenos aires"のhp。
<a href="http://barbuenosaires.tumblr.com/">bar buenos aires</a>]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/2012.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2012/01/2012.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 04 Jan 2012 20:53:53 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Kip Hanrahan &quot;At home in anger&quot;</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/kip.jpg"><img alt="kip.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/kip-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Kip Hanrahan "At home in anger"

キップ・ハンラハンは、ペシミスティックであることに実はほとほと嫌気がさしているのかもしれない。
アルバム1曲目、歌詞には相変わらずの重さを含みつつ、諦念だけでない気楽さが漂う「Vida sin miel」。キップの長年にわたる盟友でもあるアルフレード・トリフのヴァイオリン演奏を聴いてみてほしい。かつてそこにあった闇、その霧散を思わせる名演である。これまでなら候補からあえて外すような明るい曲調では、との問いに「その通りだが、逆にそれが面白いと思った」などと答えるキップの天邪鬼ぶりは変わらないけれど。
続いてブランドン・ロスのスウィートネスが際立つ2曲目、さらに半ばむりやり編集によってメドレーとしてつなげられたとおぼしき3曲目の、今度はフェルナンド・ソンダースのファルセット・ソウルへの流れなど、まるでマーヴィン・ゲイ『What's going on』のようにメロウな輝きを誇っている。（そういえば、キップの初期の作品にはスモーキー・ロビンソン的なポップスをめざしたというアルバムもあった。今作とは対照的に、あれは彼にとってほとんど唯一の迷走したアルバムではないかと思っているのだが、それはともかく。）
それにしても、オラシオとアミーンのダブル・ドラムスは無敵の奔放さである。ラテン音楽の基本となるクラーベのリズムと四つ打ちとを合体させるこのリズムによって、あらゆる音楽の断片を、同時的に共存させることを可能にした。いまやそこに、楽曲らしさまでが備わりつつある。キップ・ハンラハンはおそろしく多弁な人だが、自分の音楽に対するそのような分析にだけにはのってこようとせず、そういうわけで余談話の比重が多い感はあるものの、それにしてもさんざん面白いを本人から訊くことにもなった。そのインタビューをまとめることから、2012年最初の仕事がスタートする。来年も、よき音楽生活を。よいお年を。

<a href="http://eastworks.shop-pro.jp/?pid=38025284">ewe ＞ american clave ＞ KIP HANRAHAN 『AT HOME IN ANGER』</a>]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_kip_hanrahan_at.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_kip_hanrahan_at.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Sat, 31 Dec 2011 08:24:27 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 André Mehmari &quot;Canteiro&quot;</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/CANTEIRO.jpg"><img alt="CANTEIRO.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/CANTEIRO-thumb.jpg" width="300" height="417" /></a>

●André Mehmari "Canteiro"

※あまりにも圧倒されていて、音楽そのものとはあまり関係ない話かもしれません（世の中にはこういう文章がたくさんあるのでご注意を）。こちらのサンプルを聴きながら、どうぞ。

<a href="http://soundcloud.com/andr-mehmari/andr-mehmari-canteiro-cd-1?utm_source=soundcloud&utm_campaign=share&utm_medium=facebook&utm_content=http%3A%2F%2Fsoundcloud.com%2Fandr-mehmari%2Fandr-mehmari-canteiro-cd-1">André Mehmari - CANTEIRO CD 1 (samples) on SoundCloud</a>
<a href="http://soundcloud.com/andr-mehmari/andr-mehmari-canteiro-cd-2#">André Mehmari - CANTEIRO CD 2 (trechos/samples) on SoundCloud</a>


21世紀ブラジルにおける、最高のピアニスト、最高のアレンジャーということになるのではないか、この人は。
ここ100年にわたるこの国の遺産、名前を挙げるなら――ヴィラ＝ロボス、ピシンギーニャ、ハダメス・ニャッタリ、エギベルト・ジスモンチにいたる音楽を継承しつつ、更新する勢いすら感じさせる。その勢いを紐解くべく、耳をこらしてみればみるほどに、すくなくともここ5世紀ぶんほどのクラシック音楽のあれこれが飛びだしてくる。しかもその一瞬ごとに、ブラジル音楽らしい瑞々しさがしっかりと刻まれているのだから。20数種類におよぶ楽器をこなし、素晴らしいコンポーザーでもあり、録音にミックス、マスタリングまでを行なう天才が、自分でもマイクに向かいつつ、10人近くの歌手をゲストに招いて作った「歌もの」アルバム。
完璧すぎるところが唯一の欠点、という表現があるけれど、まさにそんな感じで、綻びのなさがつまらないという意見もわかる。そういう人には、演奏者としての個性がよりわかりやすく出ている他のアルバムをおすすめするべきかもしれない。ピアニストとしても一聴して「この人」とわかる個性、サウンドの持ち主で、そういう面では今年同じくリリースされたバンドリン奏者のアミルトン・ヂ・オランダとのデュオ作『gismontipascoal』を。ただしこちらも、文句の付けどころは微塵もないのだけれど。

]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_andre_mehmari_c.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_andre_mehmari_c.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Sat, 31 Dec 2011 08:04:58 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Fleet Foxes &quot;Helplessness Blues&quot;</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/fleetfoxes.jpg"><img alt="fleetfoxes.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/fleetfoxes-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Fleet Foxes "Helplessness Blues"

年末気分、冬気分。たしかビルボード・チャートの1位にもなったとか。いつも遠くの誰かに向かって歌っているようなヴォーカルだと思う。それにしてもこういうフォーキーな音楽性でコーラスを多用するバンドが、いまのアメリカにけっこう多いようにみえるのは、気のせいだろうか。

<iframe width="300" height="182" src="http://www.youtube.com/embed/4RPQR0Hh0Kw" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_fleet_foxes_hel.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_fleet_foxes_hel.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Sat, 31 Dec 2011 07:42:36 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Brad Mehldau, Kevin Hays &amp; Patrick Zimmerli &quot;Modern Music&quot;</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/modern_music.jpg"><img alt="modern_music.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/modern_music-thumb.jpg" width="300" height="266" /></a>

●Brad Mehldau, Kevin Hays & Patrick Zimmerli "Modern Music"

ブラッド・メルドーとケヴィン・ヘイズのピアノ・デュオ作品なのだけど、本当にこの二人だけでやってるのだろうか、これって。アーティスト名義としても二人と同等にクレジットされている作曲家、パトリック・ジンマーリの楽曲を中心に、スティーヴ・ライヒやフィリップ・グラスのカヴァーなども交えたアルバムで、オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」などではベースや弦の音すら聞こえてきて、思わずブックレットを端々まで見やってしまった。ジンマーリのことはぼくはよく知らないけれど、ここでの楽曲を聴くかぎりでは、まさにライヒやグラスなどミニマリスト以降の現代音楽作曲家。どの曲もジンマーリがヘッド・アレンジをほどこして、そこに二人の即興演奏が化学反応を加えるという構造らしく、ヘッド・アレンジがあるということは即興パートの指示もあったに違いないのだけれど、実際はそこを大きくはみだして演奏した経緯がライナーにある。右chがメルドー、左chがヘイズで、それぞれのアプローチの個性、二台と曲との関係性は聴き応え充分。ライヒの「Music for 18 musicians」とか、おもしろい。

<a href="http://www.nonesuch.com/albums/modern-music">NONESUCH > Modern Music</a> （試聴）
]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_brad_mehldau_ke.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_brad_mehldau_ke.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Sat, 31 Dec 2011 00:59:22 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Dos Orientales &quot;Orienta&quot;</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/BNSCD-778.jpg"><img alt="BNSCD-778.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/BNSCD-778-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Dos Orientales "Orienta"

ウルグアイの、というより、南米トップクラスの鍵盤奏者ウーゴ・ファットルーソと、日本のパーカッション奏者ヤヒロトモヒロによるユニットの2作目。ウーゴはミルトン・ナシメントのサポートなどでブラジル音楽ファンにはおなじみだし、矢野顕子のサポートで名前を知った人も多いかもしれない。鍵盤奏者にはめずらしく、グルーヴ重視のプレイヤーで、朴訥とした歌もなかなか味わい深い。そしてなにより彼は最高のコンポーザーでもある。曲想は壮大な大地を思わせるものが多く、リリカルな旋律と野趣が交差する映像性の高いもので、ウルグアイと国境を接するアルゼンチンのパンパやパラナ、そしてブラジル・ミナスの音楽にも相通ずるところがある。それらがときにプログレッシヴな変調、緩急めまぐるしい展開をへて、爽快な疾走感とともに聴き手の前にあらわれる。
ヤヒロのパーカッションはグルーヴ面を支える役割であり、なんとなればソロピアノでも成立する世界かと思っていたのだけど、むしろそのパーカッションこそが楽曲に奥行きを与えているのだということがライブをみてよくわかった。カホンやジャンベ、ツボの低音からシンバルやベル、シェイカーの高音までの空間処理センスとバランスに卓越した個性があって、それらが一音一音の精度の高さ、確かな音程感とあいまって、さながらもう一台のピアノのように美しく、スリリング。いつもあっという間に聴き終わってしまうアルバム。

<a href="http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=10269">Ahora Corporation</a> （販売元/試聴）
]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_dos_orientales.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_dos_orientales.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 30 Dec 2011 22:45:45 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Laura Veirs &quot;Tumble Bee&quot;</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/tumblebee.jpg"><img alt="tumblebee.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/tumblebee-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Laura Veirs "Tumble Bee"

“Sings folk songs for children” と副題にあるとおり、こども向けのアメリカン・フォーク曲を集めたアルバム。ピート・シーガーの2曲にウディ・ガスリー、ハリー・ベラフォンテ「Jump down spin around」などもありつつ、半分は作者不肖のトラディショナル。アメリカン・フォークのこうした企画アルバムは昔からいろいろあるわけだし、まあ、これが特段あたらしい何かってわけでもないかもしれないけど、3月以降なかなか音楽を聴く気分になれなかったりする今、リラックスして楽しめた1枚。口承で伝わってきたこういう曲を譜割りに置こうとすると、えてしてたいへん複雑に、もしくは極度に単調なものになったりするのだけど、あくまで自然に、でもけっこう隅々にまで耳がいくアレンジと演奏に、レベルの高さがうかがえる。
下のメイキングにもあるとおり、自宅のリビングで録音していて、音も柔らく、かつクリア。そんなところもよかったのかな。震災以降しばらく、分厚い防音扉で何重にも囲われたレコーディングスタジオなんて一番怖い場所だったし、その密閉された緊張感の高い空気にこそ、今年はあまり触れる気にならなかったのかもしれない。

<iframe width="300" height="182" src="http://www.youtube.com/embed/hd-Y-M9kPfw" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_laura_veirs_tum.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_laura_veirs_tum.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 30 Dec 2011 22:04:44 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Meshell Ndegeocello &quot;Weather&quot;</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/meshell_ndegeocello.jpg"><img alt="meshell_ndegeocello.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/meshell_ndegeocello-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Meshell Ndegeocello "Weather"

以下、12/9の<a href="http://www.twitter.com/YoshihiroNarita">ツイート</a>より転載。


いつになくアーシー、というかレイドバックしたサウンド。ドラムとベースが安定的にボトムにあって、寡黙なピアノとエレクトリックギターがミニマムに鳴っている。いつもの惑星事故みたいな混沌ではなく、裸足で天体見上げているような。静けさ到来。
<em>posted at 10:41:45, 9 Dec.</em>

クレジットをみると、ベースを弾いているのは彼女ではなく、ほとんどが別の演奏者。あの異物感あふれる蠢きがサウンドの中心に置かれていたから生まれていた混沌だったのだな、これまでは。メンバーはジョー・ヘンリー・バンドの面々だろうか。「J」の棚で確認したい気もするけれど、もう少し待つ。
<em>posted at 10:43:31, 9 Dec.
</em>
結局見に行くはめになったではないですか。笑　ピアノのKeefusもですね。いいバンドですね。RT <a href="https://twitter.com/dubbrock">@dubbrock</a> <a href="http://www.twitter.com/YoshihiroNarita">@YoshihiroNarita</a> ギターのクリスは、ジョー・ヘンリー他、ジョン・レジェンドやアラニス・モリセットでも弾いてました。書かないほうが良かったかな　苦笑
<em>posted at 11:03:03, 9 Dec.</em>

<a href="http://www.facebook.com/Meshell.Ndegeocello?sk=app_208195102528120">Meshell Ndegeocello on Facebook</a> （試聴）]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_meshell_ndegeoc.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_meshell_ndegeoc.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 30 Dec 2011 20:28:18 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Andrew Bird &quot;Norman&quot; (OST)</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/norman.jpg"><img alt="norman.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/norman-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Andrew Bird "Norman" (OST)

ヴァイオリンとギターを弾き語りするシンガー・ソングライターとしての活動が有名な人みたいだけれど、これはインスト中心のサントラ作品。もともとチャイコフスキー弾きとして活躍していたようで、そのスコアの静謐で、美しいこと。空間的な作曲センス、曲の中盤でぽろんとピアノが重なり、気配だけを残して消えていくあたりなど、ジョン・ケージのビューティフル・サイドを思わせたりもする。そしてギターを持つと一変、郊外のしなびた光景が広がる。フォークともブルースともつかないギターと歌の世界、こちらはまるでジョン・フェイヒイのアメリカである。同じひとつの国にあって、背景も手触りもまったく異なるそれらの要素が交互に顔を出し、交わりもする、とてもユニークな作り手だと思う。]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_andrew_bird_nor.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_andrew_bird_nor.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 30 Dec 2011 14:40:25 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Monteverdi: A Trace Of Grace / Michel Godard</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/godard.jpg"><img alt="godard.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/godard-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Monteverdi: A Trace Of Grace / Michel Godard

セルパン奏者、ミシェル・ゴダールがリーダーのモンテヴェルディ。
歌、セルパン、リュート系の弦楽器テオルボ、そしてヴァイオリンという古くからある楽器に混じって、サックスとエレキベース（しかも奏者はスティーヴ・スワロウ）が入っていたりもするこの編成はかなり珍しいけれど、意欲作ではあっても奇をてらった作品というわけではない。インプロヴァイザーが多くの場合作曲者でもある状況は16世紀～17世紀初期にとても似ている、モーダル音楽と和声をつなげる蝶番（ちょうつがい）というべきモンテヴェルディの音楽に、ジャズのインプロヴァイザーと楽曲、クラシックの楽曲を共存させたかった、とはライナーのゴダール談。
モンテヴェルディの楽曲をはさんで演奏されるゴダールの楽曲とセルパン演奏がすばらしい。約半数をしめる彼のオリジナル曲はやたらとアラビックだが、それもこのアルバムのなかで違和感なく収まっている。素朴なうつくしさを湛えるメロディ、のびのびとした演奏だけがここにはあって、歌と伴奏、歌曲とインスト曲、古典とオリジナル曲とが形式ばらずに、同列に存在している。いま現在そのような音楽家をポピュラー・ミュージックの系譜に生み出せるのはブラジルとアルゼンチンぐらいかもしれない、そしてそれらの音楽にぼくが普遍を感じるのは、そこに共通する音楽的背景があるからかもしれない――そんなことをここ最近感じている。（ちなみにここで普遍という言葉を使って悪ければ、100年とか、死ぬまで飽きない、とかに読みかえてもらっても構わない。）
さらに余談を続けると、ヘナート・モタ＆パトリシア・ロバートが歌い奏でるクラシック歌曲のアルバム、というアイデアを以前からもっていて……それは彼らの拠点であり故郷でもあるミナスの音楽の、あの素朴なうつくしさが凝縮されたアルバムになりうるのではないか、そして同時にブラジル歌謡の大きな源流を指ししめすものになるのではないかと、そんな案を温めてもいる（彼らもこのアイデアはまんざらでもないようなので、きっといつの日か）。ゴダールのこのアルバムを聞いて、音楽における「素朴さ」も「新しさ」も、＜曲＞というかたち以上に、＜響き＞そのものに含まれるのではないかと思ったりもした。とすればここで試みるべきことは、史実や数世紀前のある時代の楽曲にこだわるのではなく、楽器自体のもつ響き、ときにほぼ失われつつある古楽器などもまじえつつ、奏者と奏者の音の組み合わせに注目することだろうか。そうすることで、普遍さえも飲み込む＜現在の音楽＞が生まれるかもしれない。

<a href="http://www.carpediem-records.de/en/MONTEVERDI-a-trace-of-grace">Carpe Diem Records</a> （試聴）
]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_monteverdi_a_tr.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_monteverdi_a_tr.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 30 Dec 2011 12:23:17 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【Best Disc 2011】 Tatiana Parra &amp; Andrés Beeuwsaert &quot;Aqui&quot;</title>
         <description><![CDATA[2011年のベスト・ディスク10枚、その1。

<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/aqui.jpg"><img alt="aqui.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/aqui-thumb.jpg" width="300" height="300" /></a>

●Tatiana Parra & Andrés Beeuwsaert "Aqui"

文章で比喩のかぎりを尽くして、あげく最後にyoutubeの動画とかmyspaceのリンクを貼る。
これがなかなかつらい行為だったりもする。
ならば先にみてもらおうではないか。


<iframe width="300" height="182" src="http://www.youtube.com/embed/o75KeNIxyQQ" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

ブラジルの歌手とアルゼンチンのピアニストの邂逅、だとか、ミロンガとかショーロの水脈が、とかいう分析的な事柄から遠く隔たったところにある美しさ。]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_tatiana_parra_a.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/best_disc_2011_tatiana_parra_a.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 29 Dec 2011 00:46:39 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ブラジル・ディスク大賞10選、そして＜3.11と音楽＞について</title>
         <description><![CDATA[本日、12月20日発売の月刊ラティーナ1月号にて。

<a href="http://www.nrt.jp/blog/img/latina1201.jpg"><img alt="latina1201.jpg" src="http://www.nrt.jp/blog/img/latina1201-thumb.jpg" width="440" height="571" /></a>

ブラジル・ディスク大賞での10選＆コメント。
マリーザ・モンチ過去作レビュー。
季刊『アルテス』書評。
ゼー・ミゲル・ヴィズニッキの新作『Indivisível』レビュー。

と、いずれも重量級の対象について寄稿しているので、ぜひご一読いただければと思います。
（マリーザの新作については<a href="http://tower.jp/article/series/2012/01/24/marisamonte">intoxicate</a>誌にも文章を書いたので、そちらもぜひ。）

ちなみに、ブラジル・ディスク大賞でぼくが挙げた順位はこちら。

①Adriana Calcanhotto / O Micróbio Do Samba [Sony]
②Seu Jorge / Músicas Para Churrasco [Universal]
③Hamilton De Holanda & André Mehmari / Gismontipascoal [Estúdio Monteverdi]
④Naná Vasconcelos / Sinfonia & Batuques [Azul Music]
⑤Milton Nascimento / …E A Gente Sonhando [EMI]
⑥Toninho Horta / Harmonia & Vozes [Minas Records]
⑦Aleh / + Samba [Nossa Música]
⑧Chico Buarque / Chico [Rip Curl Recordings]
⑨Marcelo Camelo / Toque Dela [Zé Pereira]
⑩Eduardo Gudin / Eduardo Gudin [THINK! RECORDS]

10月末までにリリースされたもの、という選考基準があり、12月までのものを入れると半数ほどは入れ替わりそうだけど（余裕があれば後日ご紹介します）、それにしても豊作だったと今年もまた思う。

で、その稿のごく短いコメントにも書いたのだけれど（買って、読んでね）、やはりあの3月の、明日にも世界が終わってしまうのではないかと思った余韻のなかに、今もずっと生きている。
たぶん色んな人がそうであったのと同じように、自分がどんな音楽を必要としているのか、そもそも音楽はこういうとき人々の役に立つのか、もし必要とされるのであれば、音楽を介して自分にも何かができるのだろうか……といった問いに直面せざるをえなかった。いままでそうしたことについては無自覚だったし、むしろ自覚的であることこそを、それこそ無自覚に避けてきたのだと思う。

ところで、＜3.11と音楽＞という特集をもって創刊した<a href="http://www.artespublishing.com/books/903951-49-2.html">季刊『アルテス』</a>は、これらの問いに真正面から取り組んだ価値ある一冊で、関心のあるかたにはぜひ目を通しいただきたい労作だ。ラティーナでその書評をするにあたって、読みはじめたその日から、ぼくにとっては3月以来の大きな余震に見舞われたようであった（そんな物言いは今どき不謹慎なのかもしれないけれど）。こんな感想を抱くのはぼくだけかもしれないのだが、それはなんとも壮絶な読書体験で、原稿を仕上げるまでの2-3週間、ほとんど口もきけないほどだった。この期間は打ち合わせなども少なかったので、ほぼ外出もせず、ひたすらその問いが指し示すものの意味をみつめた。そしてできあがった原稿を送信した。いつものように締め切りがきたからそうしたわけではない。その問いに、初めて解を見出したからである。その内容については、ラティーナの書評と、来年かたちにできる予定の音楽に、その成果を見ていただきたいと思っている。

それにしても、書評とはむずかしい。レコード評やライブ評を書くのであれば、それを作った人物ではなく、その著作物だけを対象にしていられる。いや、ほんらい書評もそれは同じはずなのだが、書評の場合には、評者もまた、同じく批評にさらされる書き手であるとつねに決まっている。例えばあるレコードを「つまらない」と評したときに、「じゃあお前、もっと上手に歌ってみろ」とは、ふつう言われないのとちがって、書評の場合にそれは、より強い論旨を、あるいは別の視点を、評者もまた提示せねばということに突き当たる。もちろんそれをしない文章もありえるし、そんな風に力む必要などそもそもないのだが、それにしてもたんなる要約か紹介文で終えるには、これはあまりにも切実な本であり、テーマなのだ。評者は後攻めである代わりに、300ページにわたって書かれた本にも、場合によっては1000字で意見をしめさなければならない。そのように他者を評することの矛先を自分にも同時に向けていられるものだけが、批評家たりえる。そして読み応えのある評とはそうしたものだと、ぼくはそう思う。まったくタフな職業で、自分がそれに向いているとは露とも思えず、長年これを続けてきた人々を敬うばかりだ。（まあ、実際には、そんな自覚の欠落している人もいて…自分の書く文章の闇に目をつぶり、自己正当化の固まりとなっているような尊大な人をみるにつけ、ほんとうに、文章とはおそろしいと思う。）
ともかく音楽ファンがこの年末にゆっくり読む本として、今年こんなにふさわしいものもないかもしれない。特集以外のページも、面白いし。毎号購読するであろう雑誌（雑誌なのだ、この量で！）が、またひとつ増えてしまった。

<a href="http://www.artespublishing.com/books/903951-49-2.html">アルテス VOL.01　2011 WINTER　特集〈3.11と音楽〉</a>]]></description>
         <link>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/post_20.html</link>
         <guid>http://www.nrt.jp/blog/2011/12/post_20.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">weblog</category>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">works</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 20 Dec 2011 16:25:55 +0900</pubDate>
      </item>
      
   </channel>
</rss>

