2011.07.27
イベント “FOR座REST trip” 寄付額のご報告
さる6月18・19日に鎌倉・光明寺で行われたフェスティバル“FOR座REST trip”。
藤本一馬も出演したほか、NRTとして、また地元鎌倉のNPO法人ルートカルチャーの一員として運営の一端に協力しました。
その元来のイベント「FOR座REST」は、福島市で毎年開催されてきたフェスティバル。
今年は震災によりやむなく中止を決定、その後急遽、鎌倉に旅する形で開催されたもの。いわゆる音楽フェスだけに留まらず、福島の現状を知り、現地の方とシェアするワークショップを開いたり、フェスのバンド転換の合間にも福島県在住の方がその暮らしぶりについて語る時間を設けるなど、貴重な交流と、情報共有の場にすることができたと感じています。
福島の現状に文化の面から取り組む非営利のプロジェクトFUKUSHIMA!の関連イベントとして位置づけ、イベントの収益はプロジェクトFUKUSHIMA!へ寄付する目的もあり、出演者・スタッフ全員が一部経費を除きボランティアで参加、多くの寄付金を集めることができました。以下、ルートカルチャーのサイトより転載します(リンク先で収支報告の詳細も見ることができます)。
多数のご来場、またドネーションでのご寄付、ありがとうございました。今後も継続的に福島と鎌倉の交流を図っていく機会があると思うので、またこちらのブログでもご紹介したいと思います。
【収入】1,636,300円
チケット料、各会場でのドネーション等の収入
【支出】544,300円
福島からのゲスト招待に関わる交通費、機材費等
【寄付】1,092,000円
収支報告詳細はこちら
ROOT CULTURE
2011.07.27
2011.9.18 野外音楽祭 "大宴会in南会津" @会津山村道場うさぎの森オートキャンプ場
野外音楽祭「大宴会in南会津」に藤本一馬が出演します。
岡部洋一(percussion)とのデュオ編成での出演予定。
会場最寄りの会津山村道場駅まで、新宿から3時間半程度とアクセスも比較的良好です。
近くに温泉もあるとのこと。
大宴会in南会津2011
http://www.daienkai.org/
〈日時〉 9月18日(日) 開場10:00 開演11:00 終演予定20:00
〈会場〉 福島県南会津町 会津山村道場うさぎの森オートキャンプ場
〈料金〉 前売り5000円 当日6000円 ※小学生以下、70歳以上無料
〈プレイガイド〉イープラスにて発売予定
〈出演・音楽〉
高野寛
中山うり
comugi
藤本一馬
Yoshie Ebihara
〈出演・トーク〉
池谷純仁 ほか
〈ワークショップ〉
薪わりワークショップ、火起こしワークショップ、駒回し体験、ターザンロープ遊びなど企画中。
〈出店〉
ももりなキッチン(南会津) -マトンコロッケ、ビール
南会津日本酒バー(南会津) -地酒
cafesavai(会津若松) -カレー
PLAYTIMECAFE(郡山) -珈琲
CAFE JI*MAMA(南会津) -珈琲、スコーン
DORONKO(会津下郷) -ハンバーガー
只見マトンケバブ(只見) -マトンケバブ
はいっと(南会津) -しんごろう
bel fonte(南会津) -せっけん
アーティジャングル -洋服
〈店頭チケット取扱店〉※8月1日より発売予定です
CAFE JI*MAMA(南会津) TEL 0241-62-8001
cafesavai(会津若松) TEL 024-22-23434
cafe三番山下(会津若松) TEL 0242-26-1330
DORONKO(会津下郷) TEL 0241-69-1065
よいやれいや(只見) TEL 0241-82-2683
UNICO(那須) TEL 0287-64-1508
〈お問い合わせ〉 大宴会in南会津2011事務局
TEL 0241-62-8001 (CAFE JI*MAMA内)
e-mail dsk8dsk8@yahoo.co.jp (五十嵐)
お気軽にお問い合わせください。
〈大宴会in南会津ホームページ〉
http://www.daienkai.org/
〈主催〉南会津ハッピーカンパニー
2011.07.23
藤本一馬 “SUN DANCE” 関西・中国ツアー2011
藤本一馬の関西・中国3会場でのツアーが決定しました!
アルバム『SUN DANCE』に参加のレギュラートリオで、3日間続けての公演です。
いずれも、息吹までも感じられるような親密さが特徴の会場ばかり。小規模の会場でのトリオツアーはなかなか実現が難しいため、お近くにお住まいの方はお見逃しなく。
◯
藤本一馬 “SUN DANCE” 関西・中国ツアー2011
静寂から歓喜へ。アーシーな躍動感とメロウな感覚の交差。
orange pekoeのギタリスト/作曲家、藤本一馬 初の関西・中国ツアーが決定。
1stソロアルバム『SUN DANCE』と同メンバーでの、独創的なトリオによる3公演。
9月9日(金) 岡山 城下公会堂
19:30 開場 / 20:00 開演
3,500円 / 当日 4,000円 (要別途1ドリンク)
アクセス:岡山市北区天神町10-16城下ビル1F www.saudade-ent.com/
チケット取扱:
城下公会堂 086-234-5260
moderado music info@moderadomusic.com
※8/9より予約開始
9月10日(土) 大阪 ダイニングカフェ+雑貨 martha
18:00 開場 / 19:15 開演
3,500円 / 当日 4,000円 (要別途飲食費)
アクセス:大阪府大阪市西区江戸堀3-8-16 TEL 06-6446-2314 www.marthanet.com
チケット取扱:
fish for music info@fish-for-music.com
※8/1より予約開始
9月11日(日) 姫路 HUMMOCK Cafe
17:00 開場 / 18:00 開演
3,800円 / 当日 4,000円 (共に1ドリンク付き)
アクセス:兵庫県姫路市的形町的形磯1864
予約・問い合わせ:
HUMMOCK Cafe
TEL 079-254-1400
hummockcafe0525@yahoo.co.jp
http://hummock.blogspot.com
※8/1より予約開始
主催: NRT
企画協力: fish for music, moderado music, HUMMOCK Cafe
後援: BounDEE
藤本一馬オフィシャルhp
http://kazumafujimoto.com/
2011.07.19
マイナーな音楽を広めるために
好きな音楽を「マイナーである」と認めることは、なにかやるせない。
自分の趣味がよっぽど特異なものだという自覚のある人ならともかく、出会った何かに心奪われて、周囲の友人にもそれを奨めずにいられない、というか、自分ひとりで楽しむだけではどうにも満足できず、色んな人に吹聴して回ることに使命感を抱いてしまう気持ちは、音楽ファンに限らず身に覚えがあると思う。
最初はきっと、これだけ素晴らしい音楽がこんなにも無名だなんて不思議だなあ、ぐらいの感慨だったのが、知られていないのはおかしい、いや、こんな良質なものが広まらないのはきっと業界に問題があるからだとか、そもそも幼児期からの音楽教育が、なんていう風にエスカレートしていく人をたくさん知っていて、自分もやはりそんな一人だろうと思う。
宣伝する場面、特に音楽専門以外の、一般誌などの編集者にアプローチする場面でよく実感するのだが、時に初対面の(しかも校了前でテンパッたりしている)相手にようやく時間をもらえても、「30秒で話をまとめてください」なんてゾンザイに言われたりすると、急にバケツで水を浴びさせられたような気分になって、マイナーであること、無名性ゆえのハードルの高さを思い知らされる(何しろこちらは世界一の逸材を売り込む勢いなのである)。しかし考えてみれば、付き合う相手は四六時中このような宣伝攻勢に遭っているわけで、もちろん相手を責めるわけにもいかない。結局のところ、自身の影響力のなさを噛み締め、でも現状やれることからスタートするしかない、そんな開き直りの精神が唯一の立ち返るべき場所だったりする。プロジェクトごとに、いつも100回ぐらい自分に言い聞かせる。ローリング・ストーンズだったら、U2だったらこんな処遇はないだろう、なんて理不尽かつ無意味な憤りを覚えたりもしつつ、また振り出しに戻る。そんな彼らだって、最初は無名の新人に過ぎず、誰かの尽力があって今の地位があるのだから。
有名であること、人気があることが必ずしもゴールであるとは全く思わないけれど、そもそも名前も知らないアーティストについての話を、自分の時間を割いてまで積極的に聞こうという人は稀であって、それはメディアの人だろうと、お客さんであろうと同じだ。だから何はともあれ、興味を持ってもらうことが、とりあえずの目標として定められる。そして有名なアーティストというのはやはり、そこに至るまでに尽力した「誰か」の人数がケタ違いであるというのとほぼ同義だ。媒介者もまたある面ではお客さんであり、お客さんもまた媒介者となって新たな顧客を生んでいく。そのスパイラルがきれいな弧を描き、偶然がまたいくつもの偶然を呼び寄せて、アーティストはブレイクする。規模の大小はともあれ、成功したプロジェクトに携わったことのある人なら、そこに運命じみた不思議な流れを感じて、あの時の私の直感、この音楽が広く受け入れられるはずだという確信は正しかったのだ、そんな感慨に浸ったことがあるに違いない。プロデューサーという仕事はいわば、その本来は神の手によるマスタープランを不遜にも自らの手で設計し、実行していくという、ある意味では思い上がった発想を必要とする(そういう人物のほうが概ね向いているように見える)。もちろん現実はそのように単純ではなく、というか、往々にして予想外の出来事にチャンスが眠っていたりするので、事が走りだしてからは、その不慮の出来事、その時点ではチャンスかどうかもわからず、ひょっとすると予算や時間資源を食いつぶすだけのアクシデントかもしれない物事の連続に翻弄されつつ、瞬発力で対応するというのが実際のところだろう。
◯
ここで自分がやってきたことをひとつ例にさせてもらえば、「現在進行形のブラジル音楽を紹介する」ということがひとつの大きな柱であり、2004年のレーベル立ち上げ当初から目指してきたことなのだけれど、ただ良質なリリースさえ続けていれば、自然にそれらがこの日本で広まっていく、なんて風には到底思えなかったから、いきおい、イベントやら何やらを始めることになったのだ。そもそも独立以前、バイヤー時代の5年間で、新譜を売ることの難しさは身に染みていた。ブラジル音楽自体はこの20年来安定的な人気を保っていて、なかには10万枚以上のセールスに至るものもあるのだが、その殆どは70年代のいわゆる名盤に集中している。つまりもうずっと30年以上も、同じカタログの魅力ばかりが取り上げられてきた状況なのだ(逆にいえばだからこそ名盤とされるわけだけれど)。けれども自分には、日々生まれている音楽が、それらに劣っているとは思えなかった。60年代や70年代のブラジル音楽の人気を転覆させるとはいわないまでも、それと並ぶぐらいに、今現在のブラジル音楽の楽しさを広められたなら。元より自社だけでどうにかできる問題とも思えず、志を同じくする他のレーベル、お店、ライター、DJの面々にも声をかけて、レーベル越境型のCDシリーズ(*註)を企画したり、DJイベントを始めたり、ブラジルからアーティストを招聘してみたり、後に一時期ラジオ番組として展開したりということを、「Samba-Nova」という名前の元にやってきた。
イベントは回を重ねるごとにお客さんも増えるようになり、CDリリースも初回オーダーが安定的に集まるようになってきた。そもそも内容自体、心から素晴らしいと思えるものばかりだし、もし誰も日本盤を出さなければ、輸入盤で数十枚~100枚程度で終わってしまうものを1000枚単位でセールスしてたりするわけだから、そういう意味で何がしかのことをやってきた自負はあるのだけれど、本当に自分がその音楽を広める上でどこまで役立っているかというのは、正直よくわからない。2004年から続けてきたイベントをこのところお休みしているのも、自分が当初是非とも必要としていた、ブラジル音楽を紹介し、送り出すための地盤、コミュニティのような存在がある程度形になり、その中に居ることが当たり前のものと感じられるようになってきているからである。居心地はすこぶる良い。いいのだが、もはやこうなってくると、今度は自分の目の前の人々(および、そこに象徴される限定されたリスナー)のための仕事が、年々日々、比重を増してのしかかってくる。それはもちろんそれだけで十分意味のあることだとわかっていながら、やっぱりどこか予定調和で、もっと大きな可能性へと賭けきれない自分の所在について思い当たってしまう。外に意識を開きつつ、顔の見える人々を大事に、そして目の前の採算性も確保しながら何かを続けるということは、本当に難しい。
そんなわけで、現在はイベントとしてのSamba-Novaについてはレギュラー開催を封印し、新たな枠組みを模索中。普段あまりこうした舞台裏的なことはなかなか筆が進まないのだけれど、なぜもっとイベントやらないのですか、とか、お宅で◯×の新譜を出さないのはおかしいですよ、などなど、色々声をかけられることも多いので、この機会に記しておこうと思った次第。7/30のイベントは、それぞれが今一番刺激を感じているブラジル音楽を久々に聴く機会なので、自分でも最高に楽しみにしています。
加えて本当は、ある時事ネタがモヤモヤの契機となって書きはじめたのだけれど(それゆえこのエントリー名になった)、それはやっぱり途中でどうでもよくなりました。(完)
*CDシリーズ「Samba-Nova Collection」のカタログは下記のとおり。
(L→R)
vol.00 Katia B / Só deixo meu coração na mão de quem pode (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.01 Renato Motha & Patricia Lobato / Dois em Pessoa
vol.02 Miltinho / New Malemolência
vol.03 Bid / Bambas & Biritas vol.1 (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.04 Renato Motha & Patricia Lobato / Planos
vol.05 Teresa Cristina e Grupo Semente / O mundo é meu lugar
vol.06 Martnália / Menino do Rio (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.07 Ana Costa / Meu carnaval (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.08 Bebeto Castilho / Amendoeira
vol.09 Affonsinho / Belê
vol.10 Gabriel Moura / Brasis (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.11 Mariana Baltar / Uma dama também quer se divertir (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.12 Paula Lima / Sinceramente
vol.13 Katia B / Espacial (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.14 Rodrigo Maranhão / Bordado (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
vol.15 Roberta Sá / Que belo estranho dia pra se ter alegria
vol.16 V.A. / Samba-Nova
vol.17 Ana Costa / Novos Alvos (Inpartmaint/Rip Curl Recirdings)
2011.07.19
2011.7.30 イベント“Samba-Nova” @Bar Music / Bar Blen blen blen
現在進行形のブラジル音楽を紹介するDJイベントSamba-Nova、2年ぶりの開催が急遽決定。
今回の会場は渋谷の2つのバーで、ダブルヘッダー形式でやります!
何しろこれだけのメンツが会する一晩ということで、いま聴いて面白いブラジルの、その色んな面が楽しめると思います。
さらに今回はイベント立ち上げ当初からのDJ、中心メンバーの一人で、ブラジル新譜の聖地ともいえるdiskunion新宿本館で長年バイヤーを努めてきた石亀政宏くんが退職、そして郷土の鳥取に向けて旅立つということで、裏テーマとしてその壮行会を兼ねています。
思えば彼にお店で教わって、後に日本盤としてリリースしたCDもいくつかあり、とても寂しい気持ちもあるのだけど、鳥取に新しい音楽好きの聖地を作っていくに違いなく、その後の展開がとても楽しみ。
1,000円のミュージック・チャージで2店舗の行き来が可能ですので、ぜひお気軽に!
Samba-Nova
7月30日(Sat)
20:00 - 24:00
@Bar Music
24:00 - 5:00(+1)
@Bar Blen blen blen
Music Charge
¥1,000
現在進行形のブラジル音楽を紹介するDJイベントSamba-Nova、
渋谷の坂をめぐる遡上編。
南へ向かうものたちへの、出発の唄、旅立ちの宴。
DJs:
石亀政宏(diskunion)
成田佳洋(NRT)
中原仁(J-WAVE “SAUDE! SAUDADE...”)
高木慶太
大島忠智(IDEE Records)
宿口豪(Bar Blen blen blen)
稲葉昌太(Rip Curl Recordings)
伊藤亮介(大洋レコード)
堀内隆志(cafe vivement dimanche)
中村智昭(MUSICAANOSSA/Bar Music)
船津亮平(月刊ラティーナ)
江利川侑介(diskunion)
&more
*Bar Music, Bar Blen blen blenともに通常どおり18:00より営業開始。
*ミュージック・チャージ1,000円にて二店舗間の行き来が可能です。(Bar Blen blen blenではバー・チャージとして別途400円が必要となります)
Bar Music
渋谷区道玄坂1-6-7-5F
Tel:03-6416-3307
http://barmusic-coffee.blogspot.com/
Bar Blen blen blen
渋谷区道玄坂1-17-12 野々ビル2F
Tel:03-3461-6533
www.blenblenblen.jp/